またもや椎間板ヘルニアの診断を受けてしまった王子さま。
まだまだ肌寒い3月です。
ケージレスト中の王子さまが寒くないように、まわりを気にしないように、全体を毛布で覆っています。
たまに毛布をあけてご飯をあげるときには、キリッとした表情でまわりに異変がないかをチェックしています(*´ `*)
ケージレスト中の異変
椎間板ヘルニアの診断を受けた3日後の夜のことでした。
ケージレスト中の王子さまの様子がすこし変です。
大好きなヤギミルクをあげてみても半分しか飲みません。
心なしかすこし震えている気がします。
王子の好物をあげて動きを観察します。
悪化してる!?
だけど病院はもう閉まってる…。
とりあえず一晩様子をみよう。
明日、病院へ連れて行こう。
そう思って少し様子を見ることにしました。
というよりは、様子を見ることしかできませんでした。
ケージレストというのはもどかしいですね。
安静にしてもらう以外に、なんにもしてあげられることがありません。
翌朝、ドキドキしながら目を覚ましました。
すごく元気になっている奇跡が起きていないかという、わずかな期待もありました。
すぐに王子の様子をチェックします。
体を動かさず、震えていて、食欲もありません。
ちいさな体でジッと痛みに耐えていて…、
昨日の夜よりもあきらかに悪化しています。
はやく病院へ連れて行きたいけど、病院が開くまであと2時間もありました。
予約をとらない病院なので、開院30分前くらいには患者さんたちが並びだします。
1分でもはやく診てもらうために、そのくらいの時間に行くか、
病院がすこし落ち着く時間帯を見計らって遅めに行くか、
悩みましたが、こんな状態の王子を寒空の下で30分も待たせることはできませんでした。
どうせ待つのなら、まだ暖かい家の中のほうがいいと思い、ちょっと遅めに出発することにします。
気ばかりあせってしまってジッとしていられずに、王子を連れ出す準備や家のことをしていると、王子が目だけでですが下僕の姿をずっと確認していることに気づきました。
悪化していることに気を取られすぎて毛布をかけることを忘れていたからです。
すごくすごく痛いはずなのに下僕の様子をうかがっています。
落ち着きなくあせっている下僕が気になったのでしょうか、
平常心ではなかったために王子を不安にさせてしまったのかもしれません。
これじゃあダメだ!また王子が不安になっちゃう、と、深呼吸をして話しかけました。
すぐ行けるように もう行く準備しとこうか。
準備にはすこし早い時間ではあったけれど病院へ連れていく用のコットに乗せます。
すると、ようやく王子は病院に行くまでのあいだ眠ってくれました。
愛犬の痛みをとってあげることが一番重要
王子を診る先生の表情が冴えません。
- 先日の段階ではグレード1であったけれども、いまは力が入らなくて歩けない
- 浅部痛覚は残っていることからグレードが3に移行している
という診断でした。
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グレード3であるのなら手術は可能なレベルであるということですが問題点がありました。
今回ヘルニアを起こしている場所が、前回手術したときの骨と骨の間であるのなら手術は不可能であるということです。
その場合はレーザー治療なりで対応しなければいけません。
王子は前回の手術で骨をひとつとばしで手術しています。
背骨に1、2、3と続けて番号をつけたとしたのなら、王子が手術したのは1と3の骨でした。
今回のヘルニアの場所が、もしも2の骨であった場合はその骨の手術はできないということです。
3椎骨以上連なった手術
3椎骨以上連なった椎間板ヘルニアの手術は、
背骨がガタガタになり体を支えることが出来ず、立っていることも不可能になると言われているため獣医師界では推奨されておらず、手術はしないという結論に至るそうです。
そうなった場合は、レーザー治療や内科的治療で処置をするしかないのが現状のようです。
前回は、下僕がなかなか手術の決断ができなかったせいで王子に辛い思いをさせてしまう結果になってしまいました。
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年齢のこともあり、麻酔などに不安がなかったわけではないですが、
今回はできるだけ辛い思いを長引かせずに痛みをとってあげたい!
そんな気持ちから、すぐに手術を決断しました。
血液検査をして問題がなければ、麻酔→CT、MRIの撮影→手術となります。
当日の手術枠は空いていなかったけれど、翌日の手術枠が空いているということだったので翌日の手術をお願いしました。
血液検査の結果はすぐにでます。
手術をするのになんの問題もない、とってもいい結果でした。
王子さま10歳9ヶ月。
明日、再び椎間板ヘルニアの手術です。